澤井のどうでもいい話41

つづき

 

その前にあらすじ

ローズは消臭剤のにおいがする

 

澤井祐樹

 

『ローズ姉さん。。』

正子はトイレの消臭剤のにおいが自分についていないかと心配しながらも、ローズが無事にかえってくることを願った。

 

一ヶ月後

 

『やっと。ローズ姉さんが退院できる!』

正子は急いで店長の車にのりこんだ。

店長はリボンをつけた猫のキャラクターの健康サンダルでアクセルを踏みました。

 

指科の病棟にたどり着いた正子は、ローズの病室のドアを開けた。

『うち。。引退するわ。』

正子はこぼれ落ちそうな涙を隠しながら、花瓶の水をかえた。

『ジャスミンもキンモクセイも鉄ケツにやられたそうじゃない。それに、あのひのき師匠も!!』

スケ番だったローズを先代の社長に紹介し妹のようにかわいがってくれたひのき師匠が鉄ケツにやぶれたことが、とくにしょっくっだたようだ。

正子は何も言えなかった。

いつもよりしょっぱいりんごを正子は口に運んだ。

 

つづく