スーパー戦闘の巻
澤井祐樹
肩がまったくこらない私がマッサージに行くと、とてもこしょばく、力が入ってしまいます。
とくに、足や、お尻あたりはこしょばすぎて、お尻にものすごい力が入ってしまいます。
マーッサージ業界では、みんな、私のお尻が硬いと噂になっているかもしれません。
『いらっしゃいませ。』
リラックスできるはずの空間に、空気が冷たくなるようなそんな緊張感が走った。
男は無言でお客様用待合室にある魁男塾の5巻を手に取りもくもくと読み始めた。
『今月でもう、4人目だ』
店長は、受付に立っている女の子に小さな声で言った。
尼崎から上京し、まだ新人の正子はもちろん、この男のことは知らない。
すると店長は話しだした。
最近この界隈のマッサージ店に、鉄のお尻を持つ男、通称鉄ケツが現れマッサージした人間の指を壊していくと。
『ついにこの店にも来てしまったか。。』
つづく